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特命教授紹介

 
佐藤 知正
SATO TOMOMASA

東京工業高等専門学校
特命教授 


前東京大学大学院情報理工学系研究科教授
東京大学フューチャーセンター推進機構 RTイノベーションコンソーシアム特任教授


機械の学生だったころに、人に役立つ機械づくりが大事だと教わり、40年以上ロボットの研究に携わってきました。最近は、高齢者社会の中に課題を見つけ出して、地域の人とともにその課題を解決するロボットを創り、育て、社会に定着させる努力をしており、高専の方とは“社会実装ロボットコンテスト”を広めようとしています。これは、学生の皆様に、1)まず、社会が必要としているサービスを考えてもらい、2)次に、それに必要なロボットを作ってもらい、3)そのロボットを社会現場に持ち込んでもらい、4)最後に、その改良のプロセスを競い合うロボコンです。

今、日本は20年続いた失われた時代を取り戻そうとしています。その際には、これまでのように、どのようにうまくモノを作るのかだけではなく、“何をつくるのかをも、考えられそれを実現できる人材”、つまり、“手と足と頭で考えられ実践できる『知恵労働者』とでも呼べる人材”が求められています。

私は、今回この「KOSEN発“イノベーティブ・ジャパン”プロジェクト」で、“社会実装ロボットコンテスト”を例題としつつ、それに必要な科目や実習を“知恵労働者育成カリキュラム”として結実させることを、皆様と一緒に実現したいと思っています。力をあわせて一緒にやりませんか。

佐藤先生のコラムを読む
 
丹野 浩一
TANNO KOICHI

東京工業高等専門学校
特命教授 


前一関工業高等専門学校校長
宮城工業高等専門学校名誉教授


近年、世界の市場地図が大きく変化し技術競争は厳しさを増しています。技術開発の在り方も、先進諸国からの技術導入が主流であったキャッチアップ型から、市場を意識し総合的な視点で開発を進めるプロイノベーション型あるいはオープンイノベーション型と呼ばれるタイプへと変革が求められています。
このような変革期にあって、学校においても教育内容を変えていくことが必要に思います。学校教育はむしろ先取り型でさえなければならないように思います。
「KOSEN発“イノベーティブ・ジャパン”プロジェクト」ではこれまでの高専教育の良さも踏まえつつ、これからの時代に対応出来る技術者を育成するための教育プログラムを提案して行こうとするものです。高専教育に永く関わってきた者として、当プロジェクトのお手伝いが出来ることは大変嬉しいことです。
私の専門分野は体系化しにくいと言われている粉体および粉体加工学です。粉体は多くの工業製品に使われているにも関わらずその挙動は第4の態とも言われたりすることもあるように大変体系化しにくい分野であり、それだけに研究は常に新しい事への挑戦でした。苦労もしましたが楽しく研究を進められました。このような経験も教育手法の改善に役立てていければと思っています。
これからも社会から期待され続けるような教育手法の構築を、皆さまのご協力を得て愉しく進めていきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

丹野先生のコラムを読む
 
中澤教授中澤 達夫
NAKAZAWA TATSUO

東京工業高等専門学校
特命教授

長野工業高等専門学校名誉教授
長野工業高等専門学校地域共同テクノセンター特命教授

「KOSEN発“イノベーティブ・ジャパン”プロジェクト」の大きな目的は、文字通りイノベーティブな人材を育成するために高専の教育を更にブラッシュアップすることだと思います。そのために、プロジェクト終了時の目標の一つとして「イノベーション教育のカリキュラム開発」が挙げられています。高専は既に、実力のある技術者を育成する教育機関として知られていますが、更に社会の期待に応えられるように変革していくことは大事です。

「イノベーション」とは「新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化を齎す自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する」(*)と説明されていますが、高専はまさにイノベーティブな人材育成に最適な教育システムの一つだと思います。

このプロジェクトで、私は「教育機関と社会・地域・企業の連携の観点からの事業推進」という(いささか荷の重い)役割分担を頂きました。これまでに、高専の地域共同テクノセンターで窓口役として地域企業との連携のお手伝いをしたことや、最近数年は大学の産学官連携推進の部署でコーディネータとして活動してきた経験が、少しでもお役に立てば幸いです。

多くの高専の先生や学生の皆さんと協力して、このプロジェクトが実り多いものになるように微力を尽くしたいと思います。よろしくお願いします。

(*)ウィキペディア「イノベーション」の項より引用。

 
矢野 眞和
YANO MASAKAZU

東京工業高等専門学校
特命教授 

政策研究大学院大学客員教授
東京工業大学名誉教授

エンジニアになるつもりで工学部を卒業したのですが、さまざまな偶然と選択が重なって、今では高等教育を研究する専門家になってしまいました。遠く離れてしまったように見えますが、「モノづくり」を支える「ヒトづくり」の研究に取り組んでいるといえば近い関係にあります。

ところが、ヒトづくりの要である日本の高等教育は、内外においてすこぶる評判が悪い。改革が声高に語られ、間断のない教育改革が続いていますが、工学部育ちの私からみると、日本の工学教育は世間で騒ぐほどに悪いとは思えません。そういう感触を持ち続けていましたが、工学教育の研究に取り組んできたわけではありませんでした。ずっと気にはなっていましたので、今回、この「KOSEN発“イノベーティブ・ジャパン”プロジェクト」に参加する機会を得たことに深く感謝しています。

とりわけ、高専の研究は、工学教育の全体像を考える上で格好の橋頭保になっているように思われます。高校からスタートする5年教育。さらに、学士・修士・博士という流れを含む多様な卒業生のキャリアが、工学教育のあり様を認識する豊かな視野を提供してくれるとともに、高校および大学の教育を相対化してくれるからです。

高等教育研究の専門家だと言いながら、高専についてよく知っているわけではありません。皆さんの経験を謙虚に学びつつ、「高専研究」を面白いものにしたいと思っています。