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株式会社エリオニクス訪問記


訪問日:2014年12月18日 木曜日
場所:株式会社エリオニクス 応接室
お答えいただいた方:代表取締役社長 岡林徹行 様
質問者:東京高専4年 平本晃也、松永宏章、星野彩


 
企業トップインタビュー

岡林徹行 代表取締役社長

事業内容
エリオニクスは加工、観察、計測の装置の開発、販売を行っており、主に電子ビーム描画装置や電子線三次元粗さ解析装置を販売しています。「世界一の性能」、「コスト競争力」、「新たな装置により市場を切り開く」の3つをコンセプトにしている会社でもあり、主なユーザーは研究所や大学校で、研究開発用の装置の提供、販売により社会貢献を行うことを誇りとしています。





岡林社長のこれまで
―岡林社長は高知高専の出身とのことですが学生時代にどのようなことをしていましたか?
学業以外では中学のころから野球をやっていました。高専在学中は初心者を集めたりもして、「高専で初めての高野連大会出場」ということで新聞にも載ったこともあった。また、当時1年生は全寮制で食事以外は自分でやる必要もあり、厳しいこともあったが、自立するという意味では鍛えられたと感じている。

―入社当時はどのようなことをしていましたか?
入社当時は10人くらいしかおらず、設計から製造までほぼ自分で行い、「入手できる部品で作る」といった感じで発注も含めて一から十まですべて自分で行いました。そうこうしているうちに会社が大きくなっていった。

―社長になった経緯は?
エリオニクス創立メンバーは7人。先輩のグループで6人は前の職場の人で、その人たちに誘われて入社した。電子線3次元粗さ解析装置や電子ビーム描画装置の開発を担当し、原価や工程全体を見るなどのキャリアを積み、2012年に社長に就任した。


企業から見た高専生
―エリオニクスには高専卒業生は何人働いていますか?
高専卒での入社は10人、科学技術大学など、大学編入してから大学を卒業した高専生を入れると17人いる。

―高専卒と大学卒では明確な違いはありますか?
大学と高専との違いはあまりありません。インターンシップで来てくれる高専本科4年、大学学部3年、マスター1年では年齢による経験の差はある。だが、入社試験や最初の仕事内容は我社ではどこも同じで違いを感じてはいない。

―今と昔とで高専生にどのような変化が見られますか?
最近では進学校のようになっているように感じる。高専本科や専攻科を卒業してから大学、大学院に編入、進学をした学生が我社にもいる。

―高専に今後なにをして欲しいですか?
高専ブランドはあったほうがいいので、高専の特徴をもっと押し出し、就職メインにしても良いのではないかと感じている。また、本科から出て早く仕事に就いたほうがいいこともあるかもしれない。


女性技術者について
―会社に女性技術者は何人働いていますか?
現在は一人しかいません。彼女は営業部応用技術課で装置の性能やアプリケーションデータを収集して、装置の販売を促進させる仕事や、お客様からサンプルをいただいてお客様の目的に沿ったデータを出す仕事をしている。

―東京高専を卒業した人で今までに女性の方が入社されたことはありましたか?
2007年に東京高専の電気電子工学科を卒業した人が勤めていましたが、2013年度に旦那さんの転勤で広島に行かれてしまった。ソフトウェアの中核を担っている人だったので、外注業者という形で協力してもらっている。


高専生へメッセージ
―高専生にあってほしいスキルはありますか?
この先英語はどこでも必要ですよね、場合によっては中国語も必要かも。海外に装置を輸出すると、装置納入や操作方法などを指導するために一月半の海外出張もあるので、ある程度会話が出来ないと通訳が必要になることも。

―高専生に一言
本科の人で早く仕事をしたい人は、元気のある中小企業に就いてものづくりをしましょう。何をやりたいのか「就社」より「就職」で決めましょう。後は、自分の学科の基礎的な部分は復習、理解しておきましょう。卒業研究の内容も就職後の仕事に同年代で比べると大学卒よりも早く仕事に就くので多少は有利かもしれません。「本科で十分です」。
 
インタビューを終えて
 エリオニクスさんにインタビューして僕が抱いた感想は3つあります。1つめは「何が役立つかわからない」ということです。岡林社長は、高専時代に野球部設立に力を尽くし、この経験が後に生かされています。2つめは、「人生どう転ぶかわからない」ということです。前の職場で先輩たちに誘われなければ、エリオニクスで働くこともなかったでしょう。3つめは「基礎や英語はしっかりと」ということです。社会に出たら英語は必須事項になってくるので、日常会話程度の英語はできるようにしておきたい。


(平本)